第7回 (2004年3月27日-28日)
Dosed Exercise Therapy / 運動処方:
科学的な根拠に基づいた運動の質と量を臨床への運動療法へ応用

皆さんは、運動療法の種類や量をどのように指導していますか? 皆さんが指導した運動療法によって、どのような効果が期待できるのでしょう?

理学療法の世界では、運動療法の役割は教育の場によって様々に捉えられています。臨床では、他動的な治療(物理療法、マッサージ、徒手療法や痛みの抑制、関節可動域訓練など)にその重点が置かれていることをしばしば見かけます。

最近では、運動は他動的な治療と同じく大変効果的であり、さらに大きな付加的な効果を期待できる重要な療法と認識されつつあります。Dosed Exercise Therapy(DET-適量な運動療法)は、科学的な根拠に基づき、臨床で応用できる実践的な運動療法の方法の基本を提供することを目的としています。

DET-適量な運動処方は、患者様の必要性を重視して行われる適応のためのアプローチで、疾患の特性や組織の耐久性などに応じて行われ、最適な効果を達成するために行う運動療法です。このワークショップは、徒手療法や物理療法など他の理学療法と共に行われるべき、「運動療法」について学びます。講師は、ノルディック系徒手療法(軟部組織モビライゼーション、関節モビライゼーション、リハトレーニングの複合システム)に精通した徒手的理学療法の専門家です。徒手的理学療法を学んでいる方々、また、高齢者の理学療法、特に介護予防の知識と技術を身につけたい方のために、大変お奨めのコースです。

講師紹介:
Ragnar van Scheers PT, OMT

Ragnar van Scheers 氏は1984年にミネソタ州のSt. Scholastica大学理学療法学科を卒業しました。卒業後は、ミネソタ州の病院で理学療法士として臨床を行っていましたが、1988年、ノルウェーのOlaf Evjenth氏のもとでマニュアルセラピーを学び、1991年にOMTを授与しました。3年間の臨床マニュアルセラピーのプログラムでは、肘関節外側上果炎のレーザー治療効果について研究を行い、その結果を1991年にロンドンで行われた世界学会で発表しています。ノルウェー滞在中には、Medical Exercise Therapy (MET)という北欧で広く行われている運動療法も学びました。他動的な治療と適切な負荷量を徐々に与え、理学療法を展開する方法による治療効果は、マニュアルセラピーを深く学ぶと共に明らかになっていきました。1995年、Scheers 氏は国際的なインストラクターとして、各国でマニュアルセラピーと運動療法を指導しています。最初のマニュアルセラピーコースはミネソタ州で行われましたが、その後、世界各国の病院、開業PTのグループ、整形外科系の勉強会やノルウェーと米国の理学療法士協会などで講師として活躍しています。




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